Grexitが近いと英フィナンシャル・タイムズ紙が書いています。
*Grexit(グレグジット:英語)とは、「ギリシャのユーロ圏離脱」を意味する造語。
英語: "Greece" (グリース)と 英語: "exit"(エグジット)を併せてつくられた混成語
2015/2/25
英フィナンシャル・タイムズ紙「ギリシャとの合意では修復できないユーロの欠陥」
ギリシャのGDPは2417億ドル(29兆円)程度ですから、ギリシャのおねだりにアメを与えたところでドイツなどにとって大した問題ではないのかも知れません。(気分としてはうんざりでしょうが)
しかし蟻の一穴、ギリシャと同様な問題を抱えているスペイン、ポルトガルそしてイタリアなどの南欧諸国がギリシャを突破口として次々と左翼的なおねだり外交をして来たら・・・その恐怖がメルケル首相を鉄の女にしているのかも知れません。
ギリシャ危機を乗り超えてから3年、綻びが出始めています。
蓄えを使い切り、緊縮生活に疲れ切ったギリシャ国民はトロイカやメルケル首相に怒りの矛先を向け始めています。
嘗ての敵であった「ナチス」をすべてのギリシャ国民が思い出しつつあるかのようです。
とてもリスキーなギリシャ国債を担保に32兆円も超低金利(0.05%)で貸してあげたトロイカ(ECB,IMF,EU)に対し感謝を言うギリシャ国民は一人も居ません。
今ではいったい誰が悪いのかということでは解決は困難なようです。
ギリシャ危機が始まってからいったいどれぼどの国々と、どれぼどの政治家と役人たちがこの問題と取り組み、やっとの思いで解決策を見いだしたことでしょう。
そして今、すべてのことが破滅へと向かい始めます。
統一通貨を守ることはほぼ困難となりつつあります。
たぶん5年後には統一通貨ユーロは北部欧州だけが参加しているか、儚く消えてしまっているのではないでしょうか。
統一通貨を維持するためには貧しい国の人々を富める国の人々が助けてあげることを当たり前と思えない限り続けられる訳はないのだと私は考えます。
ギリシャ人はその高邁なる文化と誇り高い民族意識を掲げ、誰からも指図されることなく独自の道を進むことがギリシャ人も他の諸国の人々にとっても最善の選択支ではないでしょうか。
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