2013年12月12日木曜日

JPX日経インデックス400を指標とする投資信託はおすすめか?

2015/1/7
JPX日経400 の成績(対topix、対日経225)



 日本経済新聞社と日本取引所グループ、東京証券取引所が開発した新株価指数「JPX日経インデックス400(略称はJPX日経400)」が2014年1月6日から算出公表されます。

 そしてこの新指標をインデックスとして多くの投資信託が設定発売されるものと思われます。

そこで、この投信がお勧めかどうか考えて見ました。


 まずJPX日経400の特徴は、自己資本利益率(ROE)など財務指標を重視して組み入れ銘柄を決めている点です。

 これまでの日経225では、東証第一部上場銘柄のうち取引が活発で流動性の高い225銘柄について株価を単純平均した指数であり、ソフトバンクやファーストリテイリングなどの値がさ株の動きに連動して動きやすい性質があります。

 一方TOPIXは、銘柄を選定することなく東証第一部上場のすべての銘柄について時価総額の合計を指数化したものなので、トヨタなどの時価総額の大きい大企業や内需関連株による影響が大きく影響する性質があります。 

 そこで鈍重で動きの少ないTOPIXと、ちょこちょこ動き回る日経225の欠点をなくすように考え出されたのが「JPX日経400」ということのようです。

 ROEは、当期利益を株主資本で割った値であり、これが高い企業は、投資家から預かったお金を使ってより多くの利益を稼ぎ出していることになります。

 少し投資の勉強をした人は、ROEの高い企業だけを選んだ「JPX日経400」はとても魅力的に見えるかも知れませんね。

多くの証券会社では、アベノミクス景気、NISA開始などと相まってこの魅力的な新規インデックスファンドを強力に販売してくるのではないでしょうか。

 そして、株屋さんは小声で「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がJPX日経400銘柄を買えば、値が暴騰し確実に儲かりますよ。」とかなんとか囁いているのかも知れません。

 そう、全般の状況から考えると「JPX日経400銘柄」は買いだと思います。


でも今から買う人、NISA口座で年明けに買う人は・・・ときすでに遅し!。
プロたちはこれから買いに来る「カモネギさん」を虎視眈々と待っているのです。

ましてや、JPX日経400のインデックス投信を買わされる人は最後にやってくる「カモネギさん」となりますから「アホ」以外のなにものでもありません。

今回と同様なことは、2000年の日経225の銘柄入れ替えで既に実証されています。

あらかじめインデックスファンドで買われる銘柄(売られる銘柄)が分かっているなら、プロたちは当然先回りをしています。

参考
モーニングスター ニュース


日経225は2000年4月24日に、構成銘柄を一度に30銘柄を入れ替えましたが、外される銘柄は売り浴びせにより暴落し、組み入れられる銘柄はインデックスファンドが購入前に高騰してしまいました。

そうして日経225のインデックスファンドは、この銘柄入れ替えにおいて大きな損失を被り、購入者がそれを負担したのです。

あらかじめ買われる銘柄、売られる銘柄が分かっているのですから、プロにとっては初めから勝負はついています。

プロは噂で買って、事実で売りますから、個人投資家が買いに来る頃にはもうお宝はなくなっていますし、ましてやインデックスファンドが最後に買うときには最高値を掴まされることになります。

JPX日経400構成銘柄は11月6日に公表されているため、既に値が上がってしまっています。

参考
NT倍率は、2000年4月に12.36倍に跳ね上がりました。これは日経平均株価の構成銘柄が大幅に入れ替えられた影響(つまり先買いにより価格がつり上げられたため)によるものです。そして2013年11月28日、NT倍率が12.47倍にまで上昇しました。これは明らかにJPX日経400銘柄が先買いされていることを示しています。
NT倍率=日経平均株価÷TOPIX


そもそもROEの高い企業の株価は、元から高かったのですが、ここに来て一層値が上がってしまっています。

プロたちの仕込みはすでに完了し、あとは素人投資家とインデックスファンドがやってくるのを待つだけです。

「JPX日経400」のインデックスファンドは1年ぐらいして落ち着いたころに買うのがよいでしょう。



参考
2014年6月24日(ブルームバーグ)記事
伊藤教授:GPIFは日本株の高値づかみ避けよ、国債売却直ちに


参考
JPX日経400 の成績(対topix、対日経225)

JPX日経インデックス400を指標とする投資信託はおすすめか?(補足)

その2はこちらです。