2013年12月6日金曜日

公営ギャンブルとカジノ・・・どちらが儲かるか?

私は競馬も競輪も競艇もしません。だって投資家?ですから(^^;)

投資家?
投機家?

儲けた人が「投資家」で、損した人が「投機家」という定義なら、もしかして私は「投機家」かも知れません。

まあ~~私がこの程度ですから、世の個人投資家の皆さんの認識としては「どっちでもいいんじゃないの~」というところでしょうか。

株を買うのも馬券を買うのもたいして違いはないと思っているのかも知れませんね。


さて、この12月に「カジノ解禁を含めた特定複合観光施設(IR)を整備するための法案」が国会に提出されました。

世のりょ~しきある方々は「博打」は違法だ!
と言っているようですが、裏から見れば公営ギャンブルの利権を持つ方々が反対しているのではと私は思っています。

法律上の定義はともかく、カジノも競馬なども「博打」に違いはありません。

この法案について、FPとして私の見方は、公営ギャンブルが良くてカジノは悪いというのはまやかしであり、その本質部分は「期待値」が高いか低いかにあると考えます。


そこで公営ギャンブルとカジノ、はたしてどちらが儲かるのか?

調べてみました。

期待値(または還元率)を分かりやすく言うと、100円払ったら平均するといくら戻ってくるのかということです。

裏を返せば、主催者(胴元)がかすめ取る金額が50円なら、参加者に返される平均の金額は50円となり、これが期待値です。

ちなみに宝くじは300円買うと、平均の払戻額(期待値)は143円です。
つまりみずほ銀行などが157円も儲けているということになります。
(還元率が50%以下というのはいまいち納得しがたいと思うのですが・・・)


さて競馬などの公営ギャンブルの期待値は、74.8%と宝くじにくらべて意外に良心的です。

100円の馬券を買うと約75円返してくれるのですから。


では、カジノはどうでしょう。

ルーレットやスロットマシン、バカラなどがありますが、その期待値はなんと95~99%もあるのです。

つまり胴元の取り分は1%~5%ぐらいしかないので、お客が儲けられる可能性がとても高いのです。

ですから、期待値が74.8%の公営ギャンブルなどばからしくて誰も行かなくなる・・・かも知れません。

もし日本全国にカジノが普及したら、競馬も、パチンコもすべて潰れてしまうという危機感が利権を持っている人たちにあります。

でも日本国民全体としてみると、ガジノの普及でハッピーになる人の方が多いと思うのですがいかがでしょうか。


一方宝くじや公営ギャンブルの収益金は地方財政や医療福祉の支援にも活用されています。

カジノの市場は1兆円と言われています。
この売り上げに5%を課税すれば500億円の税収となりますから、地方財政や医療福祉の支援にこれを当てることができます。

でも公営ギャンブルと横並びの期待値74.8%にしてしまったら、だれもカジノには来なくなってしまいますから、このへんのサジ加減は役人に任せないほうがよいと思います。


もしカジノの期待値が90%以上になったら、投機家に近い投資家の皆さんはハイリスク・ハイリターンの投資先として検討してもよいかも知れませんね。




投資や家計全般のご相談についてはこちらをご覧ください。