2010年4月30日金曜日

投資のプロは詐欺師なのか?

世の中には1000を越える投資信託が販売されています。
当然それらは投資のプロたちにより運用されています。

儲かったもの儲からなかったもの玉石混交ではあっても、皆自分の名誉と首を懸けて全勢力をつぎ込んで銘柄選択をしていることでしょう。
(中にはゴミ箱みたいなファンドもあるようですが。)

投資のプロたちは何をしているかといえば、割安な株(値上がりしそうな株)を血眼で探しているのです。

その努力たるや素人投資家の比ではありません。
寝ても覚めてもです。

運用成果が明確に出る仕事ですから、胃を悪くしたり鬱になる人もいることでしょう。
つまり彼らは必死で宝探しをしているのです。

さて、全投信の3月末の時価総額は64兆円もあります。

東証の全銘柄が含まれていますから、これを運用している投資のプロたちによって、ほぼ世の中にあるお宝はいち早く見つけられ買われてしまっていることでしょう。

いつまでも破格の安さで放って置かれる可能性は皆無と考えられます。

従ってこのような状態の市場ではすべての銘柄に最適な価格が付けられていると考えられます。(効率的市場仮説)

この状態(効率的市場)においては、お宝がまったくなくなっているため、プロだろうと素人だろうとサルでさえも投資の結果は公平にもたらされます。

したがってこの3者のうちプロだけがハンデ(信託報酬分をプラスして稼がなければならない。)がありますから、ごく一部のお宝発見者以外は市場平均に負けてしまうのです。

世の中のプロはゴルフでも、相撲でも、野球でも素人を超絶していますが、投資の世界だけは素人以下でも生きてゆけるのです。

でも・・・
もし投資のプロたちがいなかったら、効率的市場は無くなってしまいます。
世の中にお宝がいっぱい見つかります。そうするとお宝を見つける能力の高い人はたぶん勝ち続けることでしょう。
つまり素人が投資のプロに勝つことのできない市場になります。(効率的市場のパラドックス)

詐欺師みたいな投資のプロではありますが、彼らがいてくれるおかげで素人投資家が安心して投資できる環境が提供されていると考えることができます。

そのような理解で投資のプロたちのセミナーを聞き、投資信託をお買いになられたらいかがでしょうか。